2023年1月から「負けない経営の処方箋～会計思考と経営管理～」という名の農業経営者向けの有料オンラインサロンを開始しました。当面はFacebook上で管理運営していきますので、ご興味がある方はぜひ以下のリンクからご参加を検討ください。

　プロ野球監督の故野村克也監督の語録に「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉があります。「負けるときは、何の理由もなく負けるわけではなく、必ず何か負ける理由がある。一方で、偶然も重なって勝つこともあれば、何が決め手なのか分からない以上、負けていた可能性もある。」と、自分はこの言葉を解釈しています。これは勝敗がハッキリするスポーツの世界でよく使われる言葉ですが、経営にも同じことが当てはまります。

　事業で成功を収めるためには、負ける要因を洗い出し、どうしたら克服できるかを常に考える必要があります。事業は、創業→成長→安定→衰退とフェーズが変化していきますが、順調だと思っている時でも負けに繋がるミスは多くあり、小さなミスでも看過するのは良くありません。成功する時は偶然の要素が絡んで不思議なことも起きますが、その反面、失敗には必ず要因があって、その再現性はかなり高いことが分かっています。やってはいけないことをすると必ず失敗するし、また、やらなければいけないことをしないことも失敗に繋がります。

　結果として、成功している経営者は、負けない経営を実践しつつ、競合他者から一歩抜きん出る努力をしている経営者です。「負けない」と「勝てる」はイコールではないですが、きちんとしたセオリーや考え方を身につけて、やってはいけないことを知って、勝てる経営に繋がる負けない経営を実践していけば、競合他者が負けていなくなれば残っている負けない経営者の勝ちに繋がり、結果として負けない経営が勝てる経営になります。

　世の中には、「どんどん利益が積み上がる○○」とか、「○○で売上高が10倍に！」とか、いかにもというコピーを掲げた書籍やセミナーが多くありますが、皆さんの中にも飛びつきたくなる人は多いのではないでしょうか？でも本当にこれで成功すると思いますか？自分は長く金融業をやりましたが、短絡的なノウハウや一時的な情報のお陰で成功したという経営者には会ったことがありません。

　目まぐるしく変化する環境下で、「絶対に勝てる経営手法」など存在しないことをまず理解してください。但し、「勝てる経営をする基盤になるセオリー」は確実に存在します。負けない経営は、勝てる経営に繋がる経営は、単純なノウハウ論や単なる思いつき・閃きではなく、論理的かつ緻密に積み上げる地道な努力で作ることができます。

　これから始める交流型サロンは、「有料」・「定員制」・「会員制」で進めていきます。身銭を切って勉強するとちゃんと身につくこと、ノウハウを含む情報には価値があることを知ってもらうこと、ある程度のコミュニケーションの品質を維持したいこと等々から、あえて有料会員で定員を設けました。もちろん、すでに何かの会に加入して勉強している方や、自分で動いて調べて解決できる力がある方は、そのまま継続して頑張ってもらえれば良いと思います。

　一昨年の時点で、香川県内だけでも認定農業者は1,700名を超えました。未来の農業を担うため頑張っている全ての方をサポートしたい気持ちはあっても物理的に無理なので、まずは何かのご縁でこうして繋がりが持てている皆さんを応援して伴走したいと思います。思いつくままの長文乱文でしたが、読んでいただいて有難うございました。これからも皆さんと一緒に成長できるのを楽しみにしています。

　会費など詳細は下記グループ内で随時お知らせしていきますので、ご興味がある方はまずは参加エントリーしてください。参加して内容を一部確認してもらってから、改めて判断してもらって大丈夫です。

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